身内で(ネット)ショップを立ち上げたいという相談があり現在も進行中です。その経緯をご紹介します。
副業とも言えないタイニービジネスレベルの試みです。日常生活のご紹介みたいなものですが、できるだけ皆様のビジネスに応用できる事を意識したいと思います。軽い読み物として多少でもご興味、ご関心を頂ければ幸いです。今回の記事ではBASEを使ってみて気づいた長所短所を中心にご紹介します。
BASEを選択した理由
BASEを選択した理由はズバリコストです。BASEイントロのページには
30秒でネットショップを無料で簡単に作成
ネットショップの作成が、今までで一番簡単に。多彩なデザインテンプレートと決済方法も。しかも無料。
とあります。30秒は流石に大げさでしたが10分から20分でWebの形は出来上がりました。繰り返しになりますがタイニービジネスなので固定的なコストをなるべく下げる事を主眼にBASEにしました。このハードルの低さには長所短所があり、必ずしも全ての場合に最適ではないかもしれません。今回の記事はその点を中心にご紹介します。
BASEの長所短所
何事もそうですが長所と短所は表裏一体の関係だと思います。ある場面の長所が他の場面では短所だったりします。暫くBASEを利用してみた印象は
手軽に始められる分、自由度は高くない
というものです。
長所
低コスト
固定的な利用料は0円です(有料オプションもあります)。代金決済の手数料は私がこの記事を書いている時点で下記の通りです。
他のECサイトと比べて安価だと思います。
参入ハードルが低い
登録の手順も簡単でした。登録した情報は
- BASEアカウントに関して
- URL
- メールアドレス
- パスワード
- ショップ設定に関して
- ショップ名
- ショップの説明
- 各種SNSアカウント
- 送料
- 「特定商取引法に関する表記」
- 個人・法人の区分
- 名称
- 所在地
- 電話番号
- その他(営業時間・定休日等
- 販売価格について(税込・税抜)
- 代金(対価)の支払方法と時期
- 役務または商品の引渡時期
- 返品についての特約に関する事項
- 「BASEかんたん決済」
です。これらは全て自分で内容を考える必要はなく、多くの項目はテンプレートが入力済みでした。本人確認は電話番号を利用したショートメールまたは自動音声による番号をWebから登録する方式でした。
短所
サイトのカスタマイズの制約
指定のテンプレートのカスタマイズは
- ロゴ
- 背景
- メインメニューの文字の色
が指定できます。htmlを編集してサイトのデザインをカスタマイズするのは有料オプション(この記事の執筆時点で900円/月)です。Web上の専用アプリでhtmlの編集を行うのですが編集画面は非常に狭く、htmlエディターの機能も高いとは言えないと思いました。Javascriptは使えますがPHPは使えません。編集できるhtmlも1つだけのようです。下記のページを指定するテンプレート変数毎に表示する内容を切り替える構造のようです。
- トップページ
- 商品ページ
- aboutページ(ショップの説明)
- contactページ(問い合わせフォーム)
- プライバシーポリシーページ
- 特商法ページ
- blogページ(専用アプリでblogを投稿)
これら以外のページを設定することはできないようです。googleにサイトを登録したかったので有料オプションを申し込みしました。前回の記事で述べた様にSEOは最低限だけにするつもりでしたが、最低限の中にgoogleにサイトを登録する事があり有料オプションを申し込まないとそれができません。ですのでこの月額900円が実質的にBASEの利用料と認識しています。
SEOの制約
SEO対策として各ページにkeywordとdescriptionのメタタグを設定できます。またgoogle analyticsのトラッキングコードを設定することもできます。
しかしhtmlの編集は上記の通り有料となります。またファイルアップロードが制限されているためサイトマップファイルをアップロードできません。最低限のSEO対策としてgoogleにサイトマップを登録しようと思っていたのですがファイルのアップロードができないので現時点ではサイトマップの登録ができません。
もともとSEOはweb等で一般的に公開されている最低限の対策だけにしようと思っていたのですが、それも簡単ではないようです。もともとSEOの優先順位を下位にしようと思ってはいましたが、ちょっと見込み違いでした。
プロモーションのサポートに特筆すべきものは無い?
BASEのショップオーナー向け集客解説ページがあります。ざっと読んだ範囲ではショップBlogやSNSやBASEアプリからの集客がメインの様です。BASE自体の知名度はアマゾンやヤフオクや楽天等々に比べて低いでしょうから集客のサポートは特筆すべき点はないと思います。ただしアマゾン等の有名なECサービスに出品したからそれだけで集客できるかというと、そこはわからないですし、出店コストは圧倒的に低いですからトレードオフというところだと思います。
まとめ
繰り返しになりますが、BASEによるネットショップ(ECサイト)は安価に手軽に始められる一方で制約もあります。これはトレードオフでしょうから、割り切るしかないでしょう。費用とサイト構築の手間を掛けずに小さく始めたいならBASEを選択するのも判断として間違っていないと思います。本格的にネットショップを運用するなら別の方法を選択する事になるのだろうと思います。
次回は集客対策と効果
次回は集客のための作業についてご紹介する予定です。多少でもご興味、ご関心を頂ければ幸いです。
[smartslider3 slider=5]