ある人からブログの記事の意味が解らないと言われて落ち込んだので、今回は会計士・税理士の専門分野と関係ない雑談的な記事を投稿することにしました。twitterでつぶやいたのですが、人材や部下にいかに気持ちよくパフォーマンスを上げて働いてもらうか、私も悩んでいます。皆様に披露できるような結論は無いですがよろしければお付き合い下さい。
会計士は人を育てるのが下手
これはもう断言して良いと思います。私は大手監査法人にも有資格者が1人だけの会計事務所にも勤務したことがありますが、上司・先輩に教わった事と自分で覚えた事の比率は1対20位です。もう少し詳しく説明すると、
- 懇切丁寧に教えてもらって覚えた事が1
- 怒られてキレられて覚えた事が10
- 自分で調べて考えて議論して覚えた事10
こんなところでしょうか。
最初の1~3年位は怒られてキレられて覚えた割合が圧倒的に多く、月日が過ぎてそれに懲りて自分で何とか片付けられるようになって自分で覚える割合を増やしてきた感じです。私より勘が良い人は最初から自分で何とかできるようになっていた様ですが、いずれにしても教えてもらって仕事を覚えた割合は低いと思います。
実は他の会計士さんのブログを読んでも、自分で仕事を覚えてきたのだろうと思わせる方ばかりでした。
要するに部下を教育するという意識は会計士には無く、経験も無く、総じて人を育てるのは下手だと思います。
反面教師としての、会計士が部下を育てない理由
会計士が人を育てない理由は、
- 受身で仕事は覚えられないという考え
- 自分も教わって来なかったので教え方がわからない
- 教える手間が面倒、自分で作業した方が早くて確実
- 特に監査業務の場合は、クライアント(被監査会社)さんが正しい処理をしていれば、結果オーライなので放っていても何とかなる
唯一言い訳になっているとしたら最初の理由だけで、後は言い訳にもなってませんし、最後の理由はクライアントさんに責任を転嫁しているわけでおよそサービス業としてどうかと言わざるを得ません。
会計士の作る組織の弱点
人材育成ができないのは監査法人を始めとする会計士が作る組織の大きな弱点になっているのではなかろうかと思います。大手監査法人であっても、どんなに多くて20人~30人、通常はせいぜい2~5人程度のメンバー単位で仕事をするばかりで人員が数千人いる組織としての一体性は乏しいものです。人材を育成することは組織作りの基本ですから、その能力が低ければ、大きな組織を効率的に動かすのは難しいと思います。人材育成ができない組織は大規模化することのメリットよりデメリットが大きいのではないでしょうか。
今できる事は自分の反対をする事
自分もまだまだのところもある身で人材を育てる方法ついて、私が偉そうにいえる事は無いのですけれど少なくとも自分の置かれた環境と同じ事をしてはいけない、と考えています。
- 叱らない、怒らない
- 面倒がらない、丸投げしない、放置しない
- 偉そうにしない…
これくらいしか思いつきませんが、がんばって行こうと思います。なにせ小さい組織は一人一人のパフォーマンスが組織自体の命運を左右します。
twitterでつぶやきましたが、この問題のソリューションを提供できたらいいビジネスになると思います。皆様のご意見を頂けるとありがたいです。
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